20年以上前、実家にいたネコ 
 布団の中に入って来ないように、厳しくしつけられていて 
 朝、胸元が何か重くて目が覚めると布団の上にいました。 
 子猫の時から、私にはよくなついてました。   
 ある日、どうしてもマグロの刺身だったでしょうか、横取りしようとして 
 何度叱っても止めない。 
 ちょっとお仕置き、悪戯のつもりで前足をゴム紐でくくってやろうと思いました。 
 虐待みたいな意味は全くない・・・信じて下さい。 
 ところが、外れて前足の片方だけ締め付けたまま逃走。 
 私は何も気にしていなかったのですが、その夜は一晩中泣いていたとの事でした。 
 そこで「!!」・・・ゴム紐でくくった片方の前足が信じられないくらい腫れていました。 
 ネコ好きな方が見たら、腰を抜かしそうな前足でした。 
 「何てことを・・・」慌ててゴム紐を取りました。 
 「壊死」「死んでしまう」・・・あの時の辛さといったら・・私は大馬鹿だ。 
 ネコは以外とおとなしくて、そのまま寝てしまいました・・・安心したかのように。 
 一晩中、痛くて自分で舐めていたのでしょうね。   
 一日たったら治ってました。 
 「よかった」・・・あの時の嬉しさは忘れられません。   
 そいつも、私が出張中にいなくなりました。 
 ある日、ヨロヨロで帰って来て、また出て行ったきりだったそうです。 
 クルマに跳ねられたのでしょうか。 
 死に様を見せませんでした。 
 どこかで生きてるように思ってもいいですよね。 
 今でも似たネコを見ると思い出しますね。
 返信する